招き猫小話

招き猫（まねきねこ）は、皆さんよくご存知でしょうが、前足で人を招く形をした猫の置物です。
猫は農作物や蚕を食べるネズミを駆除するため、古くは養蚕の縁起物でした。
養蚕が衰退してからは商売繁盛の縁起物とされるようになりました。

右手を挙げている猫は金運を招き、左手を挙げている猫は人（客）を招くとされています。
両脚を挙げたものもありますが、“欲張り過ぎると「お手上げ万歳」になるのが落ち”と嫌う人がいます。
一般には招き猫は三毛猫ですが、最近では、地の色が伝統的な白や赤、黒色の他に、ピンクや青、金色の物もあり、色によっても『学業向上』や『交通安全』（青）、『恋愛』（ピンク）など、意味が違います。
黒い猫は、昔の日本では『夜でも目が見える』などの理由から、『福猫』として魔除けや幸運の象徴とされました。
黒い招き猫は魔除け厄除けの意味を持ちます。
また、赤色は疱瘡や麻疹が嫌う色といわれてきたため、赤い招き猫は病除けの意味を持ちます。

どちらにしても、多福を願う日本人の願いが込められているのです。

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